「川栄さん本人も『「あまり調子に乗らないようにしよう」というのはAKB48時代から心掛けていた』と別のインタビューで話していたことがあります。たくさん仕事をしていたり、よくテレビに出ていたりする人は何がすごいのかを考えたときに、仕事に取り組む姿勢や、人に接する態度がやっぱり違ったそうなんです。たくさんの人から好かれるような人は、だいたい『低姿勢』な人だなぁと思い、意識するようになったといいます。また、やりたくない仕事もときにはあるけれど、それがいつかきっと何かにつながるだろうと思って、楽しんでいるそうです。そういった姿勢も、オファーのしやすさ、親しみやすさに繋がっているのかもしれません」(前出の編集者)

■これまでになかった「慈しみ」出てきた

 実は女子力も高い川栄。「櫻井・有吉THE夜会」(TBS・2019年2月21日)に出演した際、料理が上手なのにSNSにそういった写真を載せないことを、AKB時代からの親友・横山由依にVTRで暴露されていた。これに対し川栄は「(料理は)得意で、毎日自炊している」と話しつつ、「アピールといいますか、『私ご飯できます』……」と、自慢っぽくなるのがイヤなのだと明かしていた。しかし、出産も経て、気持ちも変わったのか、先日は手作りクッキーの写真をアップ。フォロワーからは「美味しそう、食べたい!」「レシピあげて欲しい!」などのコメントが殺到していた。以前の投稿では手作りマスクも披露し、手先の器用さが話題にもなっていた。

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、彼女の今後についてこう分析する。

「もともと控えめだったところに、結婚・出産を経てさらに落ち着き、謙虚さに磨きがかかった印象があります。そこに加えて注目したいのが、芝居を通じ、これまでになかった“慈しみ”の表情がにじみ出ている点。これは母親となった今の彼女ならではの魅力と言っても良いでしょう。もちろん、たとえば殺人犯役だからといって殺人を経験しなければいけないわけではないように、女優は必ずしもすべての役の経験を積む必要はありません。でも、『経験』が大きな財産の一つであることは間違いない。そこに自分なりの『想像力』と『表現力』が加わり、見る人の心を揺さぶるリアリティが生み出されていきます。彼女の場合、これから先、さらに役の幅が広がっていくことは確実だと思いますし、さまざまな人生経験が女優としてプラスに働いていくのでしょう」

 出産を経て、ますます魅力がアップしている川栄。今年から来年にかけてドラマや映画で、どんな新しい顔を見せてくれるのか楽しみだ。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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