左から田中みな実、弘中綾香アナ(C)朝日新聞社
左から田中みな実、弘中綾香アナ(C)朝日新聞社
インスタライブが話題となった女優の松本まりか(C)朝日新聞社
インスタライブが話題となった女優の松本まりか(C)朝日新聞社

 あざとかわいい、という最近の流行語がある。昔の「ぶりっこ」のニューバージョンといったところだろうか。実際、当時のぶりっこブームを知る男・秋元康も日向坂46に「アザトカワイイ」という作品を書き、7月末からローソンのCMソングとして使用されている。

【写真】女優・松本まりかの“あざとかわいい”ショット

 また「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)という番組も好調だ。すでに3度のパイロット版が作られ、10月からのレギュラー化が決まった。「山里亮太×田中みな実×弘中綾香の3人が“あざとさ”について語り尽くす!」(公式HPより)という趣向のバラエティーである。

 田中・弘中といえば、あざとかわいい女子アナのツートップ。そんなふたりを、パイロット版第3弾(7月25日放送)であぜんとさせたのが、女優・松本まりかのインスタライブだった。

 2本紹介されたうち、1本は息づかいのみの無言で10分間じらしたあげく「満月、見る?」とささやくというもの。もう1本は配信ボタンを間違って押してしまったとして2分間くらいやめるかどうか戸惑いながら「ちょっとだけ話そっか」と始めるというものだ。

 スタジオでは「なんかのぞき見しちゃってるみたいな」(弘中)「そういう気持ちにさせてるの?こっちを」(山里)といった感想が出たが、本人にそのつもりはないらしい。無言や戸惑いは「(しゃべることが)すごい恥ずかしい」からだという。それでも、インスタライブをやる理由がまた、あざとかわいいものだった。

「つながってみたい。さびしさの埋め合い?」

 そんな松本は芸歴20年の35歳。ここ数年は「ホリデイラブ」(2018年・テレビ朝日系)で不倫をする主婦を演じたり、ソフトバンクのCM(19年)で「白戸家」のお父さん犬を手玉にとったりと、独特の甘えたなで声を生かした怪演ぶりでプチブレークしている。

 今期の連ドラでも、レギュラー出演作が2本。「妖怪シェアハウス」(テレビ朝日系)と「竜の道 二つの顔の復讐者」(フジテレビ系)だ。このうち、前者では怪談で有名なお岩(現世での名は四谷伊和)役で準主演。妖怪仲間の座敷わらしいわく「伊和ちゃんの誘惑には誰も勝てないわよ」という魔性の女キャラでもある。

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宝泉薫

宝泉薫

1964年生まれ。早稲田大学第一文学部除籍後、ミニコミ誌『よい子の歌謡曲』発行人を経て『週刊明星』『宝島30』『テレビブロス』などに執筆する。著書に『平成の死 追悼は生きる糧』『平成「一発屋」見聞録』『文春ムック あのアイドルがなぜヌードに』など

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弘中アナの“照れ”もまた計算?