ボーアは6月24日のヤクルト戦で来日初安打を放つと、7月1日の中日戦では課題の左投手から来日初本塁打。5日の広島戦では満塁本塁打と結果を残し始めている。
サンズも1軍昇格したばかりの6月27日、DeNA戦の9回に守護神・山崎康晃から逆転3ラン。7月5日の広島戦でも2号弾を放つなど、長打力も発揮し始めた。
「ボーアの調子も上がってきた」
「サンズにはあっぱれを」
阪神OBの掛布雅之氏は、日曜朝のTBS系『サンデーモーニング』内で張本勲氏を前に胸を張っていたほどだ。
「外国人選手は長い目で見ないとわからない。開幕から各対戦カードを2~3周しないと真価は語れない」
多くの解説者が活躍を予想する難しさを語る。
各国野球事情が異なるのは当然。どんなに優れた選手でもそれに順応するには時間がかかる。しかし、それができずにシーズン途中で帰国してしまう選手すらいる。
超人気球団・阪神だけにファンや関係者が求めるものは当然、高い。しかしそうした期待を裏切る数が、圧倒的に多いのは気のせいか。
「何度目のバースか?」
ガッカリさせられたケースは数えきれない。
「ボーアが打率.260、30本塁打、サンズは打率.280、20本塁打なら大成功。他球団には脅威になる」
某球団スコアラーは語るが、果たして……。