■左翼手:バリー・ボンズ(ジャイアンツなど)


 通算成績:2935安打762本塁打1996打点、514盗塁 打率.298

 次点:ライアン・ブラウン(ブルワーズ)★
 通算成績:1933安打344本塁打1128打点、215盗塁 打率.298

90年代を中心に活躍したボンズだが、ベテランの域に入った2001年以降に多くのキャリアハイをマークした。ジャイアンツ時代の2001年には今でも破られないシーズン最多の73本塁打を放ち、2004年にも四球(232)、OPS(1.422)でシーズン歴代最多の記録を作った。薬物使用疑惑によって各成績に疑問符もつくが、それでも40歳近くになっても衰えなかった打棒は素晴らしいものがある。

ブラウンも2013年に薬物規定違反で出場停止(65試合)となり、ボンズ同様にグラウンド外での話題を振りまいたことが記憶に残るが、その後も所属チームのブルワーズで安定した成績を残している。2018年にはメジャー史上25人目となる「300本塁打、200盗塁」を達成している。

■中堅手・マイク・トラウト(エンゼルス)★
 通算成績:1324安打285本塁打752打点、200盗塁 打率.305

 次点・トリー・ハンター(ツインズなど)
 通算成績:2452安打353本塁打1391打点、195盗塁 打率.277

今回登場する選手の中で唯一2010年代にデビューしたトラウト。実質1年目に打率.326、30本塁打、49盗塁といきなり「トリプルスリー」を達成すると、その後も順調な成長を遂げ、今や誰もがMLB最高の野手として名前を挙げるプレイヤーとなった。まだ28歳ながらシーズンMVPに3度、オールスターには8度選出されるなど、すでにレジェンド級の存在だ。年齢的にもまだまだ成長が期待されるだけに、今後どういった活躍を見せてくれるかも非常に楽しみだ。

ハンターは2001年から9年連続でゴールドグラブ賞に輝いた名手で、守備のイメージが強いが打撃でも一流であったのは間違いない。だが、やはりディフェンス力の方が圧倒的なものがあり、2002年の球宴でボンズのホームラン性の打球をキャッチするなど、「ホームラン・ハンター」の異名でも有名だった。

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やはり右翼手は…