■捕手:ジョー・マウアー(ツインズ)


 通算成績:2123安打143本塁打923打点、52盗塁 打率.306

 次点:イバン・ロドリゲス(タイガースなど)
 通算成績:2844安打311本塁打1332打点、127盗塁 打率.296

守備負担の多い捕手ながら卓越した打撃でファンを魅了したマウアーを選んだ。イチローのマリナーズと同じア・リーグ所属のツインズだったこともあり、その打撃技術は日本でも知るファンは多い。キャリアベストの打率.365をマークした2009年には2位のイチロー(.352)を抑え、自身3度目のリーディングヒッターとなった。守備面ではあまり目立たなかったが2007年には91試合の出場ながら、盗塁阻止率.533をマークしている。

次点のロドリゲスは、打撃も素晴らしかったが、やはり強肩を武器としたディフェンス能力が高く評価された捕手。2001年にはキャリアハイとなる盗塁阻止率.603をマークするなど、ゴールドグラブ賞選出は13回を数える。日本の球史に名を残した強肩捕手の城島健司も憧れのキャッチャーとして名前を挙げていた。

■一塁手:ミゲル・カブレラ(タイガース)★
 通算成績:2815安打477本塁打1694打点、38盗塁 打率.315

 次点:アルバート・プホルス(エンゼルス)★
 通算成績:3202安打656本塁打2075打点、114盗塁 打率.300

次点のプホルスも歴代トップクラスの一塁手で悩んだが、2012年に45年ぶりとなる三冠王に輝くなど、天才的なバッティングを若い頃から披露しているカブレラを選んだ。数字上はプホルスが上だが、ダルビッシュ有(カブス)もかつてテレビで「本当に凄かった」と語るなど、その打撃技術は他選手の追随を許さない。

プホルスは通算成績でヒット数が歴代15位、本塁打が同6位、打点が同4位タイと伝説的なプレイヤーであることは疑いようもない。カブレラもプホルスもまだ現役で、ともに殿堂入りが確実視されている。

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イチローのかつての同僚たちも…