メジャーでも数々の功績を残したイチロー (c)朝日新聞社
メジャーでも数々の功績を残したイチロー (c)朝日新聞社

 野茂英雄が1995年に挑戦し、成功したことで日本でもメジャーリーグが一気に近い存在となったが、やはり毎日試合に出場する野手のイチローや松井秀喜がアメリカに行ったことで、その認知度はさらに高まった。特にイチローが海を渡った2001年以降からのMLBのスターは日本の野球ファンの間でも有名な選手は多い。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 そこで今回は、イチローがメジャーに移籍した2001年から、現役を引退した昨年までの各選手の成績をもとに、メジャーリーグの「ベストナイン」を選出してみたいと思う。※★は現役の選手、チーム名は現在の所属

*  *  *

■先発投手:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)★
 通算成績:225勝129敗、3006奪三振 防御率3.33

 次点:クレイトン・カーショー(ドジャース)★
 通算成績:169勝74敗、2464奪三振 防御率2.44

36歳となった昨シーズンも衰えぬ豪腕ぶりを披露し、自身2度目のサイ・ヤング賞を獲得したバーランダーを選出した。バーランダーは1度目の受賞となった2011年に24勝5敗、250奪三振、防御率2.40の成績で投手三冠を獲得。これまで5度の奪三振王に輝くなど、強打者ぞろいのメジャーリーガーを力でねじ伏せる投球は、歴代投手のなかでもトップクラスだ。

次点のカーショーは近年で最も安定した投手といっていいだろう。23歳だった2011年に21勝5敗、248奪三振、防御率2.28で投手三冠を獲得してサイ・ヤング賞に輝くと、2013年、2014年には連続で同賞を受賞した好左腕。ここ数年でストレートのスピードなどに衰えは見えるものの、決め球のカーブを武器に今後もさらに成績を伸ばしてくれそうだ。

■救援投手:マリアノ・リベラ(ヤンキース)
 通算成績:82勝60敗652セーブ、1173奪三振 防御率2.21

 次点:フランシスコ・ロドリゲス(エンゼルスなど)
 通算成績:52勝53敗437セーブ、1142奪三振 防御率2.86

これはリベラの他に候補はいない。1990年代中盤から名門ヤンキースのクローザーとして2010年までプレーし、積み上げた652セーブは歴代最多。最多セーブは3度とそこまで多くないが、代名詞のカットボールを武器に安定した投球を見せ、長きにわたって常勝チームの守護神に君臨し続けた。

リベラに続く通算セーブ数歴代2位のトレバー・ホフマン(パドレスなど)もいるが、2008年に今でもMLB記録のシーズン62セーブをマークしたロドリゲスを次点とした。リベラほどの安定感はなかったが、躍動感あふれるフォームから繰り出すストレート、スライダーなど持ち球はどれも素晴らしく、相手チームに絶望感を与えた。

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イチローと激しい首位打者争いをした選手といえば?