【プロ野球開幕】無観客ならではの楽しみ方も 巨人vs阪神「場外」観戦記 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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【プロ野球開幕】無観客ならではの楽しみ方も 巨人vs阪神「場外」観戦記

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井上啓太dot.
閉じられた入場口からドーム内をのぞきこむファンたち(c)朝日新聞社

閉じられた入場口からドーム内をのぞきこむファンたち(c)朝日新聞社

東京ドーム近くのスポーツバーでは、多くの人がプロ野球を楽しんでいた(撮影:井上啓太)

東京ドーム近くのスポーツバーでは、多くの人がプロ野球を楽しんでいた(撮影:井上啓太)

 ファン待望の瞬間がついに訪れた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕を延期していたプロ野球が19日、各地で開幕した。当面は無観客での開催となるが、各地からは喜びの声があがる。読売ジャイアンツ対阪神タイガースの一戦が行われた東京ドーム周辺はファンたちでにぎわいを取り戻しつつあり、球場に張り付くようにして声援を送る人たちもいた。プロ野球ファンの記者(26)が現地の様子をリポートする。

【写真】予約で満席になったスポーツバーの様子

*  *  *
 午後5時ごろ。JR水道橋駅周辺の人通りが増え始めた。今日は金曜日。いつもなら「ふらっと居酒屋へ」という人も多いのだろうが、引き続きの新型コロナへの警戒感と、あいにくの雨模様のせいもあるのだろう。傘を差した通行人の多くは帰路を急いでいるように見える。

 そんななか、水道橋駅の西口改札に報道陣が集まっている。いったい何事か。様子をのぞくと、プロ野球開幕を盛り上げようとJRの駅員たちが巨人のTシャツを着用して業務を行っていた。どうやら、報道陣のお目当てはこの催しのようだ。近くにいたJRの職員は「ここまで報道の方が集まるとは思いませんでした」と驚いていた。

 にぎわいをみせるのは駅だけではない。東京ドームに移動すると、少しでも選手の近くで応援しようというファンたちが、球場外側のシャッターに張り付くようにして、ドーム内の様子をうかがっていた。その数は、プレイボールの時間が近づくにつれて増えていく。

 巨人ファンだという40代の会社員男性は、妻とともにスマホで中の様子を撮影していた。

「開幕が延期になってストレス溜まりまくりでしたよ!ようやく仕事終わりに野球を見ながらうまい酒が飲める」

 わかります、その気持ち。興奮気味に野球談議に花を咲かせていると、隣にいた50代男性が巨人・坂本勇人のユニホームに着替えだした。この日のために青森県から新幹線で来たという。「勤務先に内緒で来ちゃいました!もう我慢できなくて。今日は勝ちますよ!」とこちらも鼻息が荒い。男性はタブレット端末を手にしている。どうやら野球中継とドーム内の様子を交互にみて観戦を楽しむようだ。集まったファンをみると、この観戦スタイルが主流のようだ。なかにはラジオを聴いている人もいる。実際、ここから中をのぞいても、せいぜいスコアボードが見えるくらいだ。たまに守備から引き上げる外野手が見えることもあるのだが、試合状況を把握するには、通信機器が必須なのだ。


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