匿名性の是非。言論の自由との兼ね合い。いろいろな問題を含みつつ、法整備への議論も高まっている。

「僕はこういう仕事をしているから余計に思うのかもしれませんけど、匿名では思いは伝わらない。ちゃんと責任を持って発信しているものじゃないと、人に届かない。それは大前提として思います。本当に言いたいことがあるなら、さらさないと伝わりません。そして、SNSってすごい発明やし、これがあったから発展した部分もたくさんある。だから、絶対にあった方がいいんです。よく言われる話ですけど、火薬自体に善も悪もない。便利なはずの発明をより便利にするのか、悪い方に引っ張っていくか。それは全部人間がやってること。こんなん言い尽くされた話です。けど、今、SNSはホンマにその瀬戸際に来てると思います。言い尽くされた話のはずやのに、悪いほうに行きかけてる。僕もイラッとすることもあるし、感情的になるところもある。だからこそ、自戒を込めて、そこはもう一回噛みしめないといけないと思っています」
                           (中西正男)

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中西正男

中西正男

芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「上沼・高田のクギズケ!」「す・またん!」(読売テレビ)、「キャッチ!」(中京テレビ)、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)、「松井愛のすこ~し愛して♡」(MBSラジオ)、「ウラのウラまで浦川です」(ABCラジオ)などに出演中。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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