あるいは、「気になること」とは関係ない仕事や趣味に打ち込むこともいいでしょう。心を許せる友人とバカ話をしたり、愛するペットと触れ合ったりすることで、「気になること」を考えさせない時間の使い方をするのです。

 次に「自分のコントロールできることはすべてやり、あとはなるようにしかならない」と現実を受け入れ、開き直ることです。

 やれることを全てやったあとにクヨクヨ気にしていても心や体が疲れるだけですし、心身がベストの状態でない時に「やれることを全て的確にやる」のは難しいものです。

 だからこそ、できるだけ自分を労り、心身を最高の状態に保つことを意識してみてください。その状態でこそ、状況を好転させるためのベストの行動が取れるからです。

 ただ、性格的に楽天的で簡単に開き直れる人もいるでしょうが、そうではない人も当然たくさんいます。

 そんなときに、経験と“日にち薬”はとても重要です。

 過去に、気にしすぎたことが問題解決にならないどころか、心身の状態を悪化させ、さらに問題を悪化させた経験はありませんか?

 しかし、そこから開き直った瞬間、なぜか好転したこともきっとあるはずです。

 気にしすぎて苦しいときは、過去のそんな体験を思い起こしてみてください。

 時間が経つと、「ああ、なんだ、私はそんなことを気にしていたのか?」と思えることが、きっとたくさんあります。

 このように、「気にしすぎることが問題解決にならない」ことを根底から自分に理解させることが必要です。

 気分の切り替えが苦手な人は、あえて徹底的に気にしましょう。

 その瞬間が無駄であることを後々心から実感することで、開き直るまでの時間はどんどん短くなっていくはずです。

 常に気にしていては人生を楽しめません。

 そのためにも「気にして意味があることだけを気にする」ことが問題解決につながるという思考を自分に染みこませることが大事だと思います。

 そもそも「気にする・しない」は個人の性格の影響がとても大きいものです。

次のページ