岩田:ネットの記事ではそれを特に感じます。人の発言のどこをピックアップするかは自由だとは思いますが、それが見出しになったときに話の筋とは違う形で伝わってしまったり。難しいなって思います。

――最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします

大沢:作品で描かれているのは、僕らが生きているうちに起きるかもしれない世界です。10年後という設定ですが、もしかしたら2,3年後になるかもしれない。自分だったらどうするのか、AIとどう関わっていくのか。そういったことを登場人物を自分に置き換えて考えてみてほしいです。

賀来:映画には家族愛とか人間愛とか、そういった部分もテーマとして描かれているんじゃないかと思っています。どの世代でも楽しめる作品です。

岩田:アクションシーンが多くて見応えがあります。映画の根底にあるメッセージについては、AIだけではなくて、正義とはなんなのかとか、観る人それぞれに違う魅力を感じられると思います。ぜひ、劇場で衝撃を体感してください。

●大沢たかお(おおさわ・たかお)/1968年生まれ。東京都出身。モデル活動を経て俳優に。2004年公開の「解夏」では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。その他の作品に「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)、「藁の楯 わらのたて」(13年)、「キングダム」(19年)など。

●賀来賢人(かく・けんと)/1989年生まれ。東京都出身。2007年に俳優デビューし、初主演の映画「銀色の雨」をはじめ、2018年のドラマ「今日から俺は!!」でコミカルな演技が話題になった。2019年はドラマ「ニッポンノワール」で主演をつとめるなど、映画・ドラマで活躍中。

●岩田剛典(いわた・たかのり)/1989年生まれ。愛知県出身。EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとしてNHK紅白歌合戦にも出場。2016年公開の「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、俳優業にも進出している。

(構成/AERA dot.編集部・井上啓太)