――岩田さんはどうですか?

岩田:大沢さんはすごく物腰が柔らかくて、気さくな方でした。本番ギリギリまでリラックスされているのですが、それでいて撮影が始まった瞬間に雰囲気がガラッと切り替わるんです。いつもすごいなと思っていました。

 賀来くんとは一緒に撮影した日数で言ったらそんなに多くはなかったんです。でも同い年の俳優さんと共演できたのはうれしかった。ドラマも観ていたので、ずっとお会いしたかった俳優さんでもありました。裏でもお話はしたんですけど、もっともっと仲良くしたいですね。

――大沢さんと賀来さんは義理の兄弟役ですが、お互いの距離感ってどうやって縮めたのですか?

大沢:あえてこうしようというのはなくて、自然な流れだったと思います。共演シーンが多いので、裏で話す時間が多かった。そこでお互いのことを知っていって、信頼関係が自然と生まれていったんじゃないかな。

賀来:僕、普段はこんなに現場で役者さんとお話しすることはあまりないんですよ。西村(賀来)という役は、桐生(大沢)の唯一の心のよりどころのような存在なので、撮影の合間に関係を築けたのは大きかったです。

大沢:やっぱり一番盛り上がった話は、芸能人がどこに住んでいるのかだよね(笑)。

賀来・岩田:ハッハッハ!

――何ですかそれ!?

大沢:お互いの知っている情報をかき集めて、芸能人が住んでいる物件をネットで調べたんです。

賀来:不動産系の話は大事です(笑)

――楽しそうですね!ちなみに誰なんですか!?

大沢:それは言えないですよ!(笑)。

――気になります…。「AI崩壊」では情報社会の危うさが描かれていますが、みなさんはネット関連で苦い経験はありませんか?

賀来:言葉って文字だけだと正確に伝わらないじゃないですか。面と向かって話せば問題ないことが、メールだけだと誤解を招くこともある。人と人のコミュニケーションは、AIとかが発展しても変えてはいけない部分なのかなって思います。

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