鈴木おさむ「リングサイドで拳を突き上げる横綱白鵬は、やはりプロだった」 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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鈴木おさむ「リングサイドで拳を突き上げる横綱白鵬は、やはりプロだった」

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

横綱白鵬 (c)朝日新聞社

横綱白鵬 (c)朝日新聞社

 その日、内藤選手は膝を痛めていました。試合中盤、オカダ選手は内藤選手の怪我している足を持ち上げて、膝をマットにドスンと落とす攻撃をしました。会場の内藤ファンが一斉にブーイングです。すると白鵬関は、右手を挙げて大声で「もう一丁!!」と叫んだのです。それが聞こえたのかわかりませんが、オカダ選手、もう一度、内藤選手の膝を攻撃。そして会場大ブーイング。と、白鵬関、再び右手を挙げて「もう一丁いったれー!」と叫びました。

 後ろの内藤ファンの視線は確実に僕らに刺さっています。その声が聞こえたかどうかわかりませんが、オカダ選手、もう一回攻撃しました。後ろの内藤ファンは大ブーイングです。たぶん、僕らにも。あとで聞いた話ですが、内藤ファンが後ろにいたからこそ、横綱も燃えたらしいです。

 結果、最後は内藤選手が勝ち、オカダ選手は負けました。すると、白鵬関、後ろを振り向き内藤選手のファンに「おめでとうございます」と頭を下げていました。横綱はプロレスの見方もプロでした。


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鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。バブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」の原作を担当し、毎週金曜に自身のインスタグラムで公開中

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