■福士蒼汰と激似で実母が間違えたほど

 注目され始めた当初は、俳優の福士蒼汰に似ていると話題になったこともある中川。しかし、その人気や実力が逆転してきたという声もあがっている。

「容姿のそっくり具合は本人同士も認めていて、中川さんのお母さんが間違えたというエピソードもあるほど。以前は『福士蒼汰のそっくりさん』と呼ばれたこともある中川さんですが、確かな演技力で知名度をぐんぐんアップさせています。一方、福士さんは現在、イマイチ波に乗り切れていない部分があり、演技の面を不安視する声もあります。今クール出演のドラマでも直近では、中川さんの出演作がリード。今後、ふたりの差が逆転し、差が広がる可能性も高いと思います」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、中川の俳優としての魅力と将来性について、こう分析する。

「ここまで順調にキャリアを重ねてきていますが、中でも『真田丸』で演じた豊臣秀頼役はとても印象的でした。当時18歳で大抜擢とも言える配役でしたが、堺雅人をはじめそうそうたる先輩俳優たちに囲まれながらも凛とした存在感のある演技を披露し、その後の活躍へと繋がっていったと思います。演技面ではまだ21歳ということもあり、万能感とナイーブさの絶妙なバランスが魅力です。良い意味でまだ俳優としてのカラーが定まってないかもしれませんが、裏を返せば今後どのような色にも染まる無限の可能性がある。現代劇でも時代劇でも、どんなジャンルでもいいので自他共に認める代表作と言える作品と出会うことで、一気に俳優として成長すると思います。令和という新しい時代を力強くリードする俳優として来年以降ブレイクする可能性を大いに秘めています」

 役によってまったく違う表情を見せ視聴者を楽しませてくれる中川の芝居。プライベートでも我が道を究め始めている彼の次なる“中川大志劇場”に期待が高まる。(高梨歩)

著者プロフィールを見る
高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

高梨歩の記事一覧はこちら