ところがどっこい、ママだってパパと同じように分からないことだらけで不安なのだ。

「察してほしい」は難しいのだ。

 伝え足らずになりがちなママ、察せないパパ。

 初めて子育てをする家庭では、これがスタンダードなんじゃなかろうか。

 ここをベースにお互いの作戦を立てていけたら建設的。

 そんな風に思った。

 思い返せば、やっぱり最初の3カ月の大変さは桁違いで、その時期にはとにかく借りられる手を全て借りて乗り切るべきだと私は思う。

 そこからちびの睡眠時間が延びるにつれて、こちらの睡眠時間も延びて、少しづつ楽になるような感覚はあるけど、大変さの質が変化しているだけのような気もする。

 会場にいらした先輩ママからも、

「ずーっと大変ですよおーー! 大変さの中身は変わっていきますけど」

 という実感のこもったアドバイスも頂いた。

 我々の必死で拙いトークを、会場の皆様は暖かく見守って下さった。

 トークを終えてからは、とにかく赤ちゃんやおちびちゃんたちに触れて回っては癒された。

 連載を始めた頃には、まさかこんなところに辿り着くなんて想像しなかった。

 本当にありがたく、感慨ひとしおなひと時でありました。

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水野美紀

水野美紀

水野美紀(みずの・みき)1974年、三重県出身。女優。1987年にデビュー。以後、フジテレビ系ドラマ・映画『踊る大捜査線』シリーズをはじめ、映画、テレビドラマ、CMなど、数多くの作品に出演。最近では、舞台やエッセイの執筆を手掛けるなど、活動の幅を広げている。2016年に結婚、2017年に第一子の出産を発表した

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