こうしてみると、最初のプロ野球挑戦ではそこまで活躍できなかったものの、2度目の来日では“慣れ”という側面もあるのか、最初に日本でプレーした時よりも、いい成績を残すケースもあることが分かる。

 毎年、多くの外国人助っ人が来日するが、目覚ましい活躍を見せるのはほんの一握り。近年日本では思ったようなパフォーマンスを見せることが出来なかった助っ人選手の中でも、主にアメリカなどを中心に他の国でプレーを続ける選手も少なくない。

 かつて阪神に所属したロサリオも最初の来日では活躍できなかった選手の一人だが、今季はツインズ傘下の3Aで打率.300、20本塁打、91打点の好成績をマーク。今月4日に退団が決まり、現在はフリーエージェントとなっている。MLBでも5年間の通算で打率.273、71本塁打、241打点と実績があることに加え、年齢もまだ30歳と若い。日本野球を一度経験しているアドバンテージもあるだけに、日本の球団が獲得に乗り出しても面白いのではないか。

 ロサリオ以外にも、日本で苦い経験をしたが異国で能力を磨き、再び来日のチャンスを待っている“元助っ人”もいるだろう。再び彼らが日本に舞い戻った際には、これまでの経験を生かし、活躍する姿を見せて欲しい。