阪神の「グラティ」は封印…野球界は「相手の感情」を気にしすぎ? (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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阪神の「グラティ」は封印…野球界は「相手の感情」を気にしすぎ?

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封印されてしまった阪神の「グラティ」 (c)朝日新聞社

封印されてしまった阪神の「グラティ」 (c)朝日新聞社

 男性を中心にスポーツ観戦が趣味という人は多い。スポーツといっても競技は数多く存在し、楽しみ方も人それぞれ。戦術的なことから、スター選手の圧倒的パフォーマンス、地元の選手やチームだからと、観戦を楽しむ動機は多岐にわたる。その中でも、試合中の選手や監督たちの喜怒哀楽を見て、観戦する側も一喜一憂できるのが醍醐味の一つととらえる人も少なくないのではないかと思う。

 しかし、そんな試合中の選手の感情表現にやたら厳しいと思うスポーツがある。それは野球だ。

 今年8月に開催された第101回全国高等学校野球選手権大会でも、そういった場面が見られた。公立高校で唯一ベスト4入りを果たし、大会を盛り上げた明石商業の狭間善徳監督は、感情表現が豊かなことが話題に。チームが得点すると派手なガッツポーズをしたりと、選手以上にベンチで喜ぶ姿が高校野球ファンの注目を集めた。

 おおむね見ている側は、狭間監督の“熱い気持ち”に好意的な感情を抱いていたと思うが、大会本部から「ベンチから出すぎですよ」と注意を受けたという。思えば昨年の第100回大会でも、創志学園の西純矢投手(当時2年)がド派手なガッツポーズで球審から注意を受けるという場面があった。

 確かに、昨年の西の三振を奪った際に咆哮し、ガッツポーズをするのはやりすぎな感はあったし、時に感情をあらわにすることは、相手への敬意を欠く行為になってしまうのは事実。だが、今年の狭間監督が若干ベンチから出て、少しぐらい派手なガッツポーズするのは、許容範囲なのではないか。ネット上でも狭間監督を注意した大会本部を批判するコメントが殺到していたようだ。

 こういった試合中の感情を表に出していけないのは、高校野球に限ったことではない。プロでもルールでは明文化されてはいないものの、本塁打を打った後に打球を“勝ち誇るように”見てはいけないや、喜びを過度に表現すると報復死球の対象となったりと暗黙の了解が存在する。


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