「正直に言ってこの勝利にはそんなに驚いていない。アイルランドを優勝候補の一角だと思っていたけど、日本の勝利を除外していたわけでなかった」

「アイルランド人の自分からしても文句のつけようがない。日本は素晴らしかったし、勝利に値する。新たなファンを勝ち取った」

「アイルランドからお祝いするよ。よりよいチームが勝ったんだ」

「ほとんどの南アフリカのファンにとっては特に満足のいくものになったと思う」

「(予選プールA第4戦の)スコットランド戦は大きな意味を持つ試合になった。日本はよくやった」

 他にも多くのコメントが書き込まれていたが、その多くは金星を挙げた日本代表の試合運びを称賛するものだった。特に目立ったのが敗れたアイルランドのファンからの書き込み。自国の代表チームが格下に敗れ悔しかったのは間違いないだろうが、日本に賛辞を贈るファンが後を絶たなかった。

 国際的なスポーツイベントでは、試合後に対戦したチーム同士のファンが試合の内容や判定をめぐって言い争うことは少なくない。だが、こういった書き込みを見る限りラグビーが「紳士のスポーツ」であることを再認識させられた。

 アイルランド戦の勝利で初の決勝トーナメント進出へ向け視界良好の日本は、10月5日(土曜日)にサモアと対戦する。今回のワールドカップでラグビーに興味を持ったファンも少なくないだろうが、日本代表の勝敗だけではなくラグビーの様々な面に注目して次戦を観戦して欲しい。