石川遼は「完全復活」を果たしたのか… 数値が物語る“明らかな課題” (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

石川遼は「完全復活」を果たしたのか… 数値が物語る“明らかな課題”

dot.sportsdot.
かつての輝きを取り戻しつつある石川遼 (c)朝日新聞社

かつての輝きを取り戻しつつある石川遼 (c)朝日新聞社

 改めて石川のスタッツを確認してみると、先に述べたバーディ率トップや平均パット4位など他の数字がトップ10に入っている中で、主要項目のうちフェアウェイキープ率が46位と見劣りする。しかもそのデータは56.53%となっており、10回中4回はティーショットがフェアウェイに収まっていないということだ。

 試合毎にチェックすると、優勝した「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」のフェアウェイキープ率は、初日が42.86%(114位タイ)、2日目57.14%(64位タイ)、3日目57.14%(39位タイ)、最終日71.43%(9位タイ)でトータルは57.14%(45位タイ)という数字。チャンピオンとしては物足りないというより低調な数字だ。

「フジサンケイクラシック」は、初日に84.62%(5位タイ)、2日目76.92%(13位タイ)と安定したティーショットを披露していたが、3日目になると46.15%(57位タイ)と急降下。最終日に76.92%(5位タイ)と持ち直したが、一日とはいえ半分以上でフェアウェイキープを逃すとなると、それだけスコアメイクは苦しくなるだろう。

 実はこのフェアウェイキープ、石川にとっては今季に限らず以前から修正が求められていた数値だ。というのも昨季は44.50%で96位。米ツアーが主戦場だった2013年から17年の5年間で国内ツアーにおいて50%以上だったのは13年だけ、というよりプロ転向した2008年から12年を見てもフェアウェイキープが5割を越えたのは08年のみとなっている。

 こうして過去からのデータを眺めてみると、今季のフェアウェイキープ率56.53%という数字は、石川としてはむしろ進化しているとも言えるが、国内ツアーでの活躍を米ツアー復帰の試金石とするならば、ティーショットの曲がり幅はもっと小さくする必要がある。

 ボールがラフではなくフェアウェイにあれば、それだけスピン量が計算できピンを確実に狙いバーディチャンスもさらに増えることは明白。ツアートップクラスのパッティングをしているだけに、ティーショットの修正は再び世界に近づく糸口となるだろし、視野に入れる東京五輪出場を手繰り寄せる最善策の一つとなるだろう。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい