吉本「加藤の乱」新契約 若手が「絵に描いた餅」と大ブーイング (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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吉本「加藤の乱」新契約 若手が「絵に描いた餅」と大ブーイング

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「加藤の乱」の主役・加藤浩次 (c)朝日新聞社

「加藤の乱」の主役・加藤浩次 (c)朝日新聞社

■復帰を喜ばない吉本若手芸人も

 この専属エージェント契約について吉本関係者はどのよう思っているのか。吉本制作の番組にも携わるある放送作家は次のよう語る。

「吉本所属の若手芸人はこの新契約を聞いても誰も喜んでいませんよ。当然、セルフプロデュースする知恵も財力もないし、ギャラ交渉できるほど売れてもいないヤツがほとんどなので、彼らにとってこの新契約は『絵にかいた餅』でしかない。若手の中には『謹慎芸人がそのまま消えていたら、俺らにチャンスが回ってきたのに』と愚痴るやつもいるほどです。まぁでも、それがお笑い界本来のサバイバルですよね。今後、専属エージェント契約がどのように実を結ぶのかはわかりませんが、ひとつだけ言えることは、売れている芸人はより稼ぐことができ、そうでない若手はギャラが少なくなっていくということ。それを痛感し、吉本を辞めて小さい事務所に鞍替えするやつも徐々に出てきています。宮迫さんも記者会見で『食えない若手のために直営業を残してやってほしい』と言っていましたけど、エージェント契約になって直営業がシステム化されることで、若手はより絶望しているのかもしれません」

 TVウオッチャーの中村裕一氏は、闇営業問題の幕引きを次のように語る。

「写真週刊誌のスクープ記事に端を発した闇営業騒動もひとまずここでひと段落ついた、という感じでしょうか。事務所の処分により謹慎していた芸人たちが次々と舞台に立ち、自らを苦しめた闇営業ネタで笑いを取るという、ある意味、芸人として理想の笑いのカタチを体現する姿は、あの騒動のインパクトからすると想像していなかった人も多いはずです。改めて思うのは、生放送の番組中にあそこまで発言でき、かつ事務所を動かせたのは、キャリアを積んだ加藤さんだからこそできたこと。その男気あふれる姿に胸を打たれた視聴者も多いのではないでしょうか。しかし、今後導入されるであろう専属エージェント契約によって、売れる芸人とそうでない芸人の二極化が加速する懸念も十分あり、ギリギリのラインにいる中堅芸人にとっては厳しい局面が続くことが予想されます」

 果たして、加藤の乱から生まれた新契約は、瀕死状態の吉本興業にとっての突破口となるのか? (藤原三星)


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