おなじみのガリガリガリクソンが……(本人提供)
おなじみのガリガリガリクソンが……(本人提供)
画像加工?と見間違える姿に変身したガリガリガリクソン (撮影/中西正男)
画像加工?と見間違える姿に変身したガリガリガリクソン (撮影/中西正男)

 約5カ月で122キロから75キロまで47キロ減量し、激やせぶりが話題になっているガリガリガリクソン。

【写真】衝撃!画像加工と見間違える姿に変身したガリガリガリクソン

 ここ数年、お笑い芸人のガリクソンと定期的にトークイベントを開催し、公私ともに深い付き合いをしてきたため、去年からダイエットに取り組んでいることは聞いていた。

 直近で本人と会ったのは今年2月下旬。まさに、そのトークイベントの場で話をしたのだが、その時点で95キロぐらいまで落ちていた。フォルムも完全に変わっていたが、そこから1カ月ちょっとでさらに約20キロも減らしたというのだから、並大抵のことではない。周囲の反響も大きく、個人的にも心底驚いたので、今月6日、実際に会って話を聞いてみた。

「やせようと思ったきっかけは、元号が変わることでした。平成も終わる。新しい元号になる。時代が変わる中で、新しい元号に余分なものは持っていきたくない。新たなスタートを切るならば、今だと。ただただ、そんな思いからダイエットを考えたんです」

 そして、ダイエットをするにあたり、大きな要因となったのが“時間”だった。2017年5月に酒気帯び運転をし、道路交通法違反で逮捕された。1年1カ月にわたる謹慎期間を経て、昨年6月に仕事復帰。当然の報いといえばそれまでだが、仕事量は激減した。

「復帰したものの、仕事は月に2~3日。時間は山ほどありますから。それもあって、じっくりとやせるための時間が取れた。これは非常に大きかったですね」

 昨年10月末、最初は膝への負担などを考え、ジムのプールでの水中ウォーキングから始めた。それを1カ月ほど続け、徐々に運動に慣れてきたところで、ジムのエアロバイクに切り替えた。

「ジムのプールで居合わせたおばあちゃんたちと一緒に歩くところから始めました。1日2時間ほど、毎日歩いていました。そこからジムのエアロバイクに変わり、ゆっくり、ゆっくりながら、毎日こぐようになりました」

 ただ、当然ながらジムのエアロバイクだと周りの景色も変わらない。元来の飽き性が出かかったので、実際に自転車で街中を走る方法に切り替えた。そこで、思わぬ流れが生じた。

「その時点で2カ月ほど運動してだいぶやせていたので、自転車に乗っていても、誰も僕だと気づかないんです。今までやったら、帽子、サングラス、マスク姿でも体型とフォルムですぐに『あ、ガリクソンや!』と気づかれていた。それが、まさか、僕がやせているとは誰も思わないようで、まったく声をかけられなくなったんです。これまでのイメージが逆に隠れ蓑になるというか。自業自得なんですけど、事件以来、外に出て視線にさらされることへの怖さみたいなところも感じていた。でも、それがまったく気づかれなくなった。この感覚は自分にとって本当に新鮮というか。それもあって、自転車で走ることにのめりこんでいったんです」

 外を自由に動き回る爽快さ、そして、ほぼ仕事がないからこそ生まれる膨大な時間。この2つが重なり、大阪から和歌山や京都まで遠出するなど、平均して1日数十キロは自転車で走る日々が続いた。

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中西正男

中西正男

芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「上沼・高田のクギズケ!」「す・またん!」(読売テレビ)、「キャッチ!」(中京テレビ)、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)、「松井愛のすこ~し愛して♡」(MBSラジオ)、「ウラのウラまで浦川です」(ABCラジオ)などに出演中。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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