南野拓実選手 (c)朝日新聞社
南野拓実選手 (c)朝日新聞社

 サッカー日本代表は2月1日(現地時間)、アジアカップの決勝でカタール代表と戦い、1-3で敗れた。前半12分、カタールのアルモエズ・アリのオーバーヘッドで先制を許すと、27分にも失点。後半24分に南野拓実(ザルツブルク)のゴールで1点差に迫ったが、ゴール前で吉田麻也がハンドをとられ、PKに。これを決められ、日本は猛攻も及ばず、準優勝となった。

 試合後、唯一、ゴールを決めた南野はミックスゾーンで「ゴールに意味はない」と率直に悔しさを語った。以下は南野の一問一答の全文。

*  *  *

――前半の2失点で苦しくなってしまった。

 チームとしての守り方であったりとか、もう少しボールに寄せるスピードだったりとか、振り返ってみると、そういう部分が失点につながってしまった。

 試合前は相手のシステムが4-4-2なのか、または4-3-3、それとも3-5-2でくるのかとか、いろんな情報があった。そのなかで、自分たちはいつも通りのゲームプランで前からしっかりプレスをかけるという風にやったんですけど、それが相手のシステムにうまくハマらなかった。

 途中からやり方を変えたんですけど、それが2失点目のあとだった。最低でも1失点したあとに自分たちで守り方を変えることができていれば…。僕がアンカーのところにマンマークで付くくらいの戦い方にしてもよかった。

 やはり2失点すると厳しい。失点するってことは何か問題が起きているってことだと思うんです。

――後半は、今大会ここまで無失点のカタールから得点したが…。

 あれをキッカケに同点、逆転しないといけなかったし、そういう雰囲気はあった。追いつけなかったのは実力不足。1点返した時間帯も悪くなかったし、後半の戦い方ならチャンスはあると思っていたんですけど…。まあ、そのあとにVARからのハンドで相手にPKを与えてしまって、再び2点差。あそこから2点取り返さないといけなくなったのは厳しかった。運も実力のうちですし、悔しい。

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自身のゴールにはどんな意味が?