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年収を抜かれた妻に海外勤務と言われ、キレた40代夫が抱くコンプレックスの深層心理

連載「男と女の処世術」

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西澤寿樹dot.#働き方#夫婦#結婚

夫婦の年収が逆転することで、関係を見直さなければいけないケースもある(※写真はイメージ)

夫婦の年収が逆転することで、関係を見直さなければいけないケースもある(※写真はイメージ)

 共働き世帯が増えるにつれて、夫婦関係も変化している。カップルカウンセラーの西澤寿樹さんが夫婦間で起きがちな問題を紐解く本連載、今回は「年収をめぐる争い」について解説する。

*  *  *
「妻は、仕事にしか興味がないんです」

 40代前半の営業職、秀則さん(仮名)は不満そうに話し始めました。

「帰ってくるのは深夜ですし、早く帰ってくるのは体調が悪い時ぐらいで、土日は疲れて寝てますし。で、今度はあろうことか海外勤務だって言っているんです。妻の年で海外になんか行ったらもう子どもはあきらめざるを得ないですし。常識がないというか、そんなわがままは通らないってことがわからないんです」

 妻の奈津子さん(仮名)は30代後半。外資系コンサルタント企業に勤めていて、本社への異動が提案されたところでした。奈津子さんは、

「私の方が年収が高いのだから、夫がついてくるべきじゃないですか。それは夫が私に言い続けてきたことなんです」

と訴えます。こんなふうに理屈の応酬を続けている限り、話はいつも通りの展開をして膠着してしまいますので、少しずつお気持ちを聞いていきます。奈津子さんは、こう続けます。

「仕事仕事って言いますけど、そもそも、夫より年収が低かったころ二言目には『俺の収入がメインなんだから』と言われたのが、ものすごく悔しくて……。私が頑張ってきたプロジェクトの重要な出張より、夫の会社の家族連れの慰安旅行を優先しろと言われたこともあります。私だって、夫以上ともいわれる大学を出て、仕事に責任感とプライドをもってやっていたのに、夫は理解してくれないんだなと思ったんです。だから私はすべてを捨てるつもりで必死に頑張って、女性を差別しない業種に仕事を変えて、外資系企業を何社か渡り歩いて今の地位を築き夫の収入を超えたんです。そして、ついに働きが認められて、本社勤務を打診されたんです。なのに、私に抜かれるのが嫌でこの人はいつも私の足を引っ張るんです」


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