DeNA・ソト(c)朝日新聞社
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 レギュラーシーズンも残り数試合を残すのみ。CS、日本シリーズを前に、シーズン最終盤の9月から10月にかけて最も活躍した選手は一体、誰か。シーズン終了後の発表を前に、9、10月のセ・リーグ「日本生命月間MVP賞」を予想したい。

【セ・リーグ投手部門】
菅野智之(巨人

 圧巻だった。9月に5試合で3勝1敗、防御率1.38の好成績を収めると、10月4日の広島戦(マツダ)でも好投し、3試合連続完封勝利をマーク。菅野智之(巨人)が、シーズンの最後に付け入る隙を与えない完璧なピッチングを披露した。

 8月後半の2試合でも2試合連続完封と調子を上げていた28歳のエース。9月は1日の中日戦(ナゴヤドーム)で7回4失点の後、8日の阪神戦(甲子園)、15日のDeNA戦(横浜)で好投を見せた。15日は打線の援護を欠いて黒星を喫したが、「ならば」と22日のヤクルト戦(東京ドーム)で9回5安打無失点の完封勝利。さらに28日のDeNA戦(東京ドーム)では援護点1点のみの中で再び9回5安打無失点の快投を演じると、月が変わった10月4日の広島戦(マツダ)では9回を4安打で無失点。昨年の4月から5月に続き、自身2度目の「3試合連続完封勝ち」を記録した。

 9月、10月は6試合で4勝1敗、計48イニングを投げて自責6での防御率1.13。一時は困難かと思われた最多勝争いでもトップの大瀬良大地(広島)の15勝に追い付き、防御率は断トツの2.15で2冠。それだけでなくシーズン200投球回&200奪三振も達成し、10完投8完封など、投手のタイトル総なめ。7つある沢村賞の選考基準をオールクリアし、同賞の2年連続受賞も確実の成績にまで持ってきた。月間MVP受賞となれば今季初で自身6度目。菅野の底力を見せ付けられた最後の「1カ月+α」だった。

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ソトが打ちまくる!