ドクターG・林寛之医師「共感力、協調力、ユーモア力なくして医者は務まらない」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ドクターG・林寛之医師「共感力、協調力、ユーモア力なくして医者は務まらない」

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林寛之医師「いつまでも腐ることなく復活する力『レジリエンス』も必要」

林寛之医師「いつまでも腐ることなく復活する力『レジリエンス』も必要」

 皆さんの多くは「困った人を助けたい」という使命感が、医者になるモチベーションになっているのではないでしょうか?「目の前の患者さんのニーズに応える」というのは、膨大な知識のみならず、「人が好き」という資質が求められます。

 医療の最前線に立つのが総合医(家庭医、ホスピタリスト、救急医、集中治療医)であり、急性期から慢性期まで多臓器にまたがる患者さんたちを相手にします。一方、臓器専門医はひとつの臓器に特化した高度医療を提供する医師であり、最後の砦、深い知識と高度な技術を要します。

 総合医も臓器専門医もどちらも世の中に必要です。患者さんの病態を経時的に見た場合、最前線に立つのが総合医、振り分けられて、高度な医療が必要な時に登場するのが臓器専門医です。

 医者の世界には、こんな格言があります。

「後医は名医」

 後出しじゃんけんみたいで、後から診た医者が名医みたいに見えるのです。それを思うと、症状がそろわない段階でも最初に診る先鋒役はストレスですねぇ。でもそこがチャレンジングで面白いんです。犯人が最初からわかったら、名探偵コナンは成り立たなくなってしまいますよね。

 たとえば「胃が痛い」といっても、胃潰瘍や胆石(消化器内科)、心筋梗塞(循環器内科)、虫垂炎(消化器外科)、大動脈解離(血管外科)など多岐の疾患にわたります。患者さんはあくまでも症状を訴えるのであり、どの臓器が悪いのかを訴えるわけではないのです。

■間違いは受け止め、経験を次に生かすこと

 医療の最前線で、最小の検査で、最短時間で診断に結びつけるのは高度な知識と診断力が求められます。「それはうちの専門じゃないから」と逃げられないのが総合医です。

 自分が診たい臓器だけを診るのではなく、目の前の困った患者さんのニーズにいかに応えるかという志を持ち続けてください。そうすればきっと諸兄はいい総合診療医になるでしょう。飛行機の中でのドクターコールにも応えられるようになります。テレビのコード・ブルーでは山Pやガッキーが登場しているように、救急は特に美男美女が多い良い職場です。ぜひ救急医になりましょう(働いてみたら、騙されたかどうかわかるでしょう。そんな日が楽しみですね)。


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