経費の使い方ひとつで、「あの人はせこい」という印象を周囲に与えてしまう?(※イメージ写真)
経費の使い方ひとつで、「あの人はせこい」という印象を周囲に与えてしまう?(※イメージ写真)
【お金の教養】「お金は人を映す鏡」と肝に銘じる。(『お父さんの「こづかい」は減らすな!』から)
【お金の教養】「お金は人を映す鏡」と肝に銘じる。(『お父さんの「こづかい」は減らすな!』から)

 その人のお金の使い方を見れば「出世するか・しないか」がわかる、と明かすのは日本最大級のマネースクールであるファイナンシャルアカデミーの代表・泉正人さん。先頃、『お父さんの「こづかい」は減らすな!』(朝日新聞出版)を出版した泉さんに、ビジネスパーソンが心がけたいお金の使い方についてのお話を聞きました。

【本で紹介している「お金の教養」はこちら】

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 皆さんの仕事場に、こんなお金の使い方をしている人はいないでしょうか?

・会社から交通費が出るなら、歩いて行ける距離でも必ずタクシーを使う。
・経費で落とせる打ち合わせなら、コーヒーだけでなく軽食も一緒に頼む。
・会社がお金を出してくれる飲み会なら、できるだけ高級そうなお店を選び、メニューのなかから自腹では食べないような高い食べ物やお酒を注文する。
・それでいて自分のお金の使い方には厳しく、飲み会では1円単位まできっちり割り勘にする。

 こんなお金の使い方をしている人に対して、周囲はいい印象を抱くでしょうか? 会社のお金をムダに使う行動を、本人は「バレないようにうまくやれば大丈夫」なんて思っているかもしれませんが、大間違い。人は意外と他人のお金の使い方を見ているものです。

 経費の使い方ひとつで、「あの人はせこい」という印象を周囲に与えてしまいます。数百円、数千円の得をしたと本人は思っているかもしれませんが、周囲からは「お金に汚い人」と思われてしまい、「信頼」を失っているのです。

 信頼を失った影響は、後々出てきます。たとえば社内で大規模なプロジェクトをスタートするにあたって、誰に任せようかとなった時、いくら社歴が長かったとしても、このようなお金の使い方をする人はまず選ばれません。

「アイツはコスト感覚がないから」「接待ばっかりして、その割には営業成績よくないんだよな」「経理からマークされているらしい」などと言われた揚げ句に、プロジェクトはほかの人に任されることになるでしょう。

 大きな仕事を任されなければ、いい成績を上げることもできません。その結果、出世もままならず、いつまでたっても安月給のまま……。ついには後輩にも追い抜かれるかもしれません。

 経費を1000円、2000円とちょろまかすことで、短期的には得しているけれども、長期的に見れば周囲からの信頼を失い、本来得られるはずの収入アップがなくなり、金銭的にも大きな痛手を被っているのです。

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