この「ジャニーズ事務所」による方針転換の裏には2つの理由があるとか。

「一つは芸能界における知性派タレントブームです。近年ではそれほど“本業”で実績を残していなくても、高学歴というだけでクイズ番組などに呼ばれる芸人や役者も多い。知性がタレントとしての大きな武器の一つになっています。ジャニーズもこうした流れは当然意識していて、慶応義塾大学卒の櫻井さんや明治大学卒の小山さん、青山学院大学卒で作家デビューも果たした加藤シゲアキさんのほか、まだ一般的な知名度のないジャニーズjr.の中にも高学歴のメンバーが多数いるそうです」(別の芸能プロダクションのマネジャー)

 また、もう1つの理由として挙げられるのが2020年の東京五輪の存在という。

「東京五輪の開催の前後にはテレビでも五輪関連の番組が数多く放送されます。当然、芸能人キャスターの需要が高まることは想像に難くない。しかもこうした番組は老若男女が見ることもあり、ファン層の拡大に繋がりますし、ジャニーズ事務所にとっても魅力的なコンテンツでしょう。すでに櫻井さんは日テレの東京五輪キャスターに内定しているとも言われていますし、ニュースキャスターとして実績を積んでいる小山さん、若い頃に野球やサッカーに励んでスポーツ情報番組に出演している亀梨さんや手越祐也さん、バラエティー番組でのMCぶりで“ポスト中居”の呼び声も高い村上さんあたりにはかなり期待しているはずです」(同マネジャー)

 ジャニーズタレントによるキャスター業、MC業への進出は、2020年に向けて今後さらに加速していきそうだ。(平田昇二)