これから学問を志す学生には、知的好奇心を大切にしてほしいと、大隅さんは語る。

「私のオートファジー研究のモチベーションは、『がんの研究につながるかもしれない』というところにはありませんでした。起きている現象が知りたいという、純粋な知的好奇心です。これから研究者を目指す学生も、やる気さえあれば、知的好奇心を満たすことは間違いなくできます。疑問に思ったことに、解けるまでとことん付き合ってみようという姿勢が大事だと思います」

(アエラムック教育編集部・鈴木顕)