古賀茂明「東京地検のスパコン詐欺事件は安倍政権に飛び火するか、忖度で終わるか?」 (3/5) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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古賀茂明「東京地検のスパコン詐欺事件は安倍政権に飛び火するか、忖度で終わるか?」

連載「政官財の罪と罰」

古賀茂明dot.#古賀茂明#安倍政権
著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サロン」主催

著者:古賀茂明(こが・しげあき)/1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官、改革派官僚で「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。元報道ステーションコメンテーター。最新刊『日本中枢の狂謀』(講談社)、『国家の共謀』(角川新書)。「シナプス 古賀茂明サロン」主催

安倍政権へ飛び火するのか(C)朝日新聞社

安倍政権へ飛び火するのか(C)朝日新聞社

 しかし、霞が関や永田町では、この事件は、そんな小さな話ではないと受け取る人たちが多い。

■東京地検特捜部の狙いとは?

 その文脈は二つある。

 まず、容疑者の斉藤元章社長が、詩織さんレイプ事件で名前が挙がっている山口敬之元TBS記者と非常に親しい関係にあったと言われていることだ。その山口氏は、一時は、詩織さん準強姦容疑で逮捕状まで出たのに、逮捕寸前で菅官房長官の元秘書官で当時の警視庁刑事部長の中村格氏によってその執行が止められたといういわくつきの「アベ友」である。

 週刊新潮の記事によれば、安倍総理のヨイショ本の著者である山口氏は斉藤容疑者と「極めて昵懇」な関係で、山口氏はTBS退社後にPEZY社の顧問にしてもらって多額の顧問料を受け取っていたという。

 さらに、「ザ・キャピトルホテル東急」(永田町)という超高級ホテルにある山口氏の事務所兼自宅の部屋を斉藤社長が借りて使わせていたとみられるというから相当深い関係にあったのだということが推測される。

 そして、山口氏が安倍総理のお友達であることは周知の事実だが、彼はまた、麻生副総理兼財務相ともかなり近い関係にある。

 その山口氏と非常に近い斉藤氏が逮捕され、しかもその容疑が独法からの補助金詐取ということになれば、そのだまし取った金がどこかの政治家に流れたのではないかという話になってくる。それなら特捜案件になっても自然だ。

■税金で開発し、税金で買い取る官製ビジネス

 もう一つの文脈が、この補助金疑惑は氷山の一角で、これから途方もない規模に拡大するのではないかということである。その中にもいくつかのポイントがある。

 一つはPEZY社の研究開発に補助金を出したのはNEDOだけではないということだ。ネットを見ればすぐに確認できるが、文部科学省所管の科学技術振興機構(JST)もPEZY社との共同開発者であるExa Scaler社に2017年1月から12月の開発に対して、1億~最大50億円の貸し付けをすることになっている。



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