北別府学、小山正明、安田猛…史上最高の“投球術”を誇る投手は… (3/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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北別府学、小山正明、安田猛…史上最高の“投球術”を誇る投手は…

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広島の栄光を支えた北別府学はスライダーで相手打者を翻弄した(c)朝日新聞社

広島の栄光を支えた北別府学はスライダーで相手打者を翻弄した(c)朝日新聞社

 星野と同様に「出所が見づらいフォーム」で東京六大学リーグの奪三振記録を塗り替え、プロでも数々のタイトルを獲得したのがソフトバンクの和田毅。平均球速は140キロに満たないが、プロでも奪三振の山を築いた。50歳まで現役を続け、数々のNPB最年長記録を更新した山本昌(中日)も、スピードガンの数字は高くないが、個性的な投球フォームからのスクリューボールやカーブ、スライダーを駆使して名球会入りも果たした。他にも、90年代の暗黒時代の阪神でノーヒットノーランも記録した湯舟敏郎や、平均球速が130キロを切るストレートながら、チェンジアップにスライダー、シュートを投げ分けた日本ハムの武田勝などの軟投派左腕も印象深い。

 右投手でも、サイドハンドやアンダースローなどの変則投法で、投球術にたけた投手も存在する。60年代に南海で活躍し、通算221勝を挙げた皆川睦雄は、野村克也氏曰く「初めてカットボールを投げた男」で、シュートとシンカーを織り交ぜてゴロの山を築いた。「史上最高のサブマリン投手」と呼ばれる山田久志(阪急)も、シンカーが武器の技巧派と評されることが多い。アンダースローで究極の技巧派、軟投派の投手と言えそうなのが、2000年代にロッテで活躍した渡辺俊介。「世界一低い位置から投げる」と言われた投球フォームで、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)などの国際大会では切り札的存在となった。

 最後に、現役投手で最高クラスの技巧派、かつ軟投派と言うべき存在だと言えるのが、現在はシカゴ・カブスに所属する上原浩治だ。140キロそこそこのストレートでMLBの並み居る強打者から空振りを奪い、高い奪三振率を誇る。巨人時代から定評のあった抜群の制球力に、同じ腕の振りでストレートとスプリットを投げ分ける。球の出どころが見づらく、速い腕の振りの投球フォームに回転数まで考えられたファストボールで、MLB屈指のリリーバーとなった上原。40歳を超えても、なおも第一線で活躍する右腕の投球術は、脅威と言うしかない。


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