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W杯王手と喜べない…ハリルJを待ち受ける“険しい道のり”

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河治良幸dot.
W杯出場に王手をかけたハリルJだが、道のりは険しい(写真:Getty Images)

W杯出場に王手をかけたハリルJだが、道のりは険しい(写真:Getty Images)

 2018年ロシアワールドカップ・アジア最終予選で8試合を戦って勝ち点17を得て首位に立つ日本代表は、勝ち点16で追う3位・オーストラリア、2位サウジアラビアとの2試合を残す。この試合のどちらかに勝利すればロシアワールドカップへの出場が決まるが、なかなかに困難なミッションだ。

 イランのテヘランで行われたイラク戦は前半に大迫勇也のゴールでリードしたものの、後半に同点ゴールを決められて勝ち点1を獲得するにとどまった。35度を超える酷暑の中、相次ぐ負傷交代にハリルホジッチ監督のプランが崩されたことは間違いなく、終盤に何度か危ないシーンを切り抜けて勝ち点1を死守したという見方もできる。

 ただし、日本代表が8月31日のオーストラリア戦に勝利すれば予選突破が決まるという条件はイラク戦に勝っても負けても変わらず、その意味ではイラク戦で“最低限のノルマ”は達成した。しかし、過去のワールドカップ予選で日本代表が勝利したことのないオーストラリアから勝ち点3を得るのはかなり難しいタスクと考えるべきだ。

 日本代表はオーストラリアがAFCに加盟してから10回対戦があり、3勝2分2敗と相性が特段悪いわけではない。しかし、その3勝は2011年のAFCアジアカップ決勝での延長戦勝利、“国内組”同士で戦い、3−2で激戦を制した2013年の東アジアカップ、そしてアギーレ前監督の時代に2−1で勝利した2014年のホームでの親善試合である。ワールドカップ予選に限定すると、日本代表はオーストラリアに4分1敗で負け越している。

 昨年10月に日本代表がオーストラリアとアウェーで戦ったアジア最終予選での勝ち点1は想定内の結果だったが、勝ち点3を得るにはほど遠い内容だった。今回はホームでの戦いになるとはいえ、狙いどおりに勝利するのは難しい。しかもオーストラリア戦が行われる8月31日はヨーロッパ各国の主要リーグが開幕して間もない時期であり、事前にシリアと親善試合ができたイラク戦よりも準備期間がはるかに少ない。

 さらに日本代表がオーストラリア戦の5日後に待ち受けるのはアウェーのサウジアラビア戦だ。ここまで中東に属するチームとのアウェー戦はアジア2次予選のシリア戦や今回のイラク戦など、中立国での開催が多かった。唯一、今年3月23日のアジア最終予選・UAE戦は“完全アウェー”だったが、この時は過ごしやすい気候時期でプレーしやすい環境だった。もし日本代表がオーストラリア戦でワールドカップ本大会への出場を決められずにサウジアラビアへ乗り込むとなれば、これまでで最も過酷なアウェー戦になるはずだ。


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