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交流戦の好調は「第二捕手」にあり! 現役コーチが明かす“重要性”

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中島大輔dot.
西武・岡田雅利 (c)朝日新聞社

西武・岡田雅利 (c)朝日新聞社

 今季の交流戦が折り返し地点を過ぎたなか、その戦いで貯金を増やしているチームには共通点がある。第二捕手をうまく活用しているのだ。

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 以下、交流戦で好調を維持するチームで、第二捕手が先発マスクをかぶった際の成績だ(シーズン開幕戦から6月8日まで)。

ソフトバンク:甲斐拓也(19勝7敗)
広島:石原慶幸(15勝11敗)
オリックス:伊藤光(8勝5敗)
西武:岡田雅利(8勝4敗)
阪神:岡崎太一(4勝2敗)

 いずれも投手によって使い分けることが多く、ソフトバンクと広島は捕手二人の併用制で、オリックス、西武、阪神はまさに「第二捕手」という起用法をしている。一方で小林誠司、中村悠平という正捕手がほとんどの試合で出場している巨人とヤクルトは、交流戦では折り返し地点までに1勝も挙げることができなかった。

「選手ってどうしても、試合の勝ち負けに慣れてしまう部分があるんです。第二捕手を使っていくメリットは、そうしたなかで二人の捕手が高め合っていけることですね」

 そう語るのは、西武の秋元宏作バッテリーコーチだ。現役時代をすごした横浜(現DeNA)で、3歳下の谷繁元信の影で主に第二捕手を務めた秋元コーチは、チームマネジメントにおけるキャッチャー二人制の意義をこう説明する。

「キャッチャーは故障が多いポジションです。経験を積んだキャッチャーが控えていると、万が一のことがあってもチームとしてなんとかなる。一方、1軍経験のあまりないキャッチャーが第二捕手だと、使う側として不安が絶対的にあります」

 西武の場合、プロ12年間で通算1000試合以上に出場している炭谷銀仁朗というレギュラーがいる。今年30歳を迎えるこの正捕手は球界トップクラスのインサイドワークとスローイングを兼ね備える一方、打撃に課題を残している。

 対して第二捕手の岡田について、秋元コーチは「打つほうでしぶとさがあって面白い。リード面では、ピッチャーの良さを引き出そうとするのは炭谷も同じですけど、岡田のほうがより表に出る」という。

 交流戦の折り返し時点で貯金10を積み上げた西武で、二人の役割分担は明確だ。菊池雄星、ウルフ、野上亮磨という経験のある中心投手を炭谷が引っ張り、プロ入り3年目の佐野泰雄や昨季勝ち星を伸ばせなかった十亀剣という今後の上積みが期待される投手の持ち味を岡田が引き出している。

 投手と捕手には相性があり、それぞれの投球スタイルと配球面、つまり二人の呼吸が合致したとき、バッテリーは1+1の力を2以上に発揮することができる。また、ある投手が思うように勝ち星を伸ばせない場合、捕手を変えてみることで持ち味が引き出されることも少なくない。

 たとえば、今季の十亀の場合だ。初登板からの2試合で岡田がマスクをかぶって勝利できず、5月10日の日本ハム戦からの3試合で炭谷と組んで1勝1敗。6月1日の広島戦から再び岡田がボールを受け、2連勝を飾っている。


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