<アンフェアな編集姿勢を反省しようとせず、自浄作用が働かないことを露呈した言葉であり、残念というほかありません。同誌の編集部の中には、このような不正を働かなくても、週刊新潮と充分戦えると思っていた記者はたくさんいたはずであり、文春の記者の方々が気の毒でなりません>

 上智大学の碓井広義教授(メディア文化論)は語る。

「印象的なのは、新谷編集長の『他メディアの動向を把握するのは日常的なこと』という主張です。他の週刊誌の中づり広告を事前に入手する行為が他媒体で日常的に行われているとは思えないし、もし、新潮報道が事実であれば、姑息としか言いようがない。文春が読者の信頼を無くすだけでなく、雑誌メディアへの信用が損なわれかねない」

(AERA dot.編集部・小神野真弘)