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「15歳」久保建英 ホンジュラス戦で見せた“圧巻プレー”

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六川亨dot.
シュートは放つ久保建英(撮影・六川則夫)

シュートは放つ久保建英(撮影・六川則夫)

 5月20日から韓国で始まるU-20W杯2017に出場するU-20日本とU-20ホンジュラスの親善試合が5月15日に静岡県のエコパスタジアムで行われ、45分ハーフの試合は日本が3-2で競り勝った。注目の15歳FW久保建英は後半16分に交代出場すると、類い希なスキルと緩急の変化に富んだドリブルでスタジアムに詰めかけたファンを沸かせた。

 国内最後の試合とあって、132人の報道陣が詰めかけるなか、久保がいきなり凄さを見せた。後半27分、自陣右サイドから2人をドリブルでかわして突進すると、相手選手の股を抜いたスルーパスを左サイドのMF遠藤渓太に送る。これは球足が長くホンジュラスGKにカットされたが、圧巻のプレーはまだまだ続いた。

 後半37分にはペナルティーエリア左で両足のインサイドを交互に使った“ダブルタッチ”で3人の選手をまとめて抜きにかかる。これは惜しくもカットされたが、直後の40分には味方選手が倒されて獲得したFKで、自らボールをセットすると「蹴るのは自分」とばかりにFKキッカーを務め、他の選手も久保のキックを信じてゴール前に殺到した。

 試合中はビルドアップする味方DF陣に対し、「外へ展開しろ」とパスする方向を手で示したり、「ここではドリブルで攻め上がれ」と手のひらを上に向けて“来い来い”と4本の指を内側に向けたりして5歳も年上の選手に指示を送る。スタメンで出場した2トップの小川航基や岩崎悠人は自分のプレーに専念するのが精いっぱいだっただけに、久保の凄さが際だった後半の29分間だった。

 久保のプレーを西野朗JFA技術委員長は「全くミスをしないし、余裕があるし、周りが見えている。相手にフィジカルコンタクトされる前にボールを離したり、相手の逆を取ったりと、想定外の発想を持っている。テストマッチでこんなに沸いたシーンはない。シューターであり、チャンスメークもでき、人を使える。個人戦術がたけているのでいろんな発想がある」とべた褒めをしていた。

 そんな久保が、90分間の試合後、30分のエキストラマッチでさらに観客の嘆声を誘った。まず8分、自陣からドリブル突破を仕掛けてハーフラインに差し掛かると、置き去りにされそうになったホンジュラスの選手はカウンターを恐れ、両手で久保の体を抱きかかえるようにストップ。見た目以上にトップスピードに乗る速さも“日本のメッシ”と言われる一因だろう。

 そして、28分にはMF市丸瑞希の縦パスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出しGKと1対1になると、意表を突いたループシュート。これは惜しくも左に外れ、久保はグラウンドに大の字になって悔やんだが、普通ならGKを抜きにかかるか足元を強いシュートで抜くだけに、ループシュートを選択した久保ならではの「想定外の発想」と言っていいだろう。


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