静岡県浜松市でロケに臨んだ直虎役の柴咲コウ(左から2人目)(c)朝日新聞社
静岡県浜松市でロケに臨んだ直虎役の柴咲コウ(左から2人目)(c)朝日新聞社

 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の初回が1月8日に放送され、初回視聴率は16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だった。戦国時代、女性に生まれながら男の名で城主となり家督を継ぎ、名門・井伊家の礎を築いた井伊直虎の波乱の生涯を描く。

 初回から第4回までは少女時代の直虎と幼少期を共に過ごした井伊直親、小野政次ら3人を子役を中心に据えるという演出で、主演の柴咲コウ(35)が本格的に登場するのは5回以降だ。

「ネット上では子役の熱演に感動したと絶賛する声が多かったようですが、大河ドラマ初回視聴率としては、2000年以降で見ても15年の『花燃ゆ』の16.7%に次ぐ低い数字です。史上ワーストといわれた『平清盛』(12年)でさえ、初回は17.3%でしたから、想像以上に低かったです」(スポーツ紙記者)

 ただ、近年では地上波よりも早い時間帯に放送されるBSプレミアム(毎週日曜 後6時)の視聴率がアップし、「おんな城主 直虎」は4.3%を記録した。

 女性が主人公の大河ドラマが苦戦を強いられているイメージが少なくないが、かつての「春日局」(1989年)は32.4%、「おんな太閤記」(81年)は31.8%、「篤姫」(2008年)も24.5%と高視聴率だった。

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