MCIと診断されたら? ポイントは完璧な希望ではなく“妥当な希望” (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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MCIと診断されたら? ポイントは完璧な希望ではなく“妥当な希望”

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回復するための3つの要素(週刊朝日ムック『すべてがわかる 認知症2016』より)

回復するための3つの要素(週刊朝日ムック『すべてがわかる 認知症2016』より)

 認知症は治ることのない病気です。このため軽度認知障害(MCI)と診断されると絶望したり逃げ出したくなったりするものです。そこから立ち上がるにはどうしたらいいのでしょうか。週刊朝日ムック『すべてがわかる 認知症2016』で、専門家の先生の話を聞きました。

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 まだ認知症になっていないとはいえ、MCIと診断されると多くの人がショックを受けるものです。メモリークリニックお茶の水院長の朝田隆医師はこう話します。

「多くの人は物忘れが多くなったことを自覚したり、家族に指摘されたりして来院しますが、本人も家族も専門家に『認知症ではない』と言われたいのが本心です。それに反して『予備軍ですね』と言われると、大半の人は絶望したり、否認したりします」

 朝田医師によると、MCIと告知されると、反応は三つのタイプに分かれるそうです。一つが「早期発見・早期絶望型」。将来認知症になる可能性が高い事実に、落ち込み、絶望します。二つ目が「否認型」で、MCIであることや認知症になるかもしれないことを全否定する現実逃避タイプです。三つ目は「徹底抗戦型」。認知症への進行を食い止めようと、ありとあらゆることをやってみるタイプです。この三つのタイプは人によって分かれるわけではなく、同じ人でもそのときどきで絶望したり否認したり、前向きになったりと複雑に変化していくものです。このため周囲の人はそれに振り回されず、冷静に本人の心理状態を理解するように努めることが大切です。


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