テニスは前日の準々決勝で大逆転勝利をおさめた錦織圭が準決勝に臨む。相手は前回ロンドン五輪で金メダルに輝いたアンディ・マレー(英国)。世界ランキング7位の錦織と同2位のマレーとの対戦成績は1勝6敗とマレーに分はあるが、この一戦に勝てば錦織の金メダルも見えてくる。なお、テニスで日本人選手が準決勝進出を果たしたのは、1920年に開かれた第7回大会のアントワープ大会以来、実に96年ぶり。このときは伝説のプレーヤーと称される谷一弥が単複両方で銀メダルを獲得したが、錦織もそれ以来のメダル獲得なるか。

 シングルスが大いに盛り上がった卓球は、男子団体が1回戦を迎える。日本初の個人メダルを取った水谷隼が丹羽孝希、吉村真晴とともに団体でもメダルを狙う。すでに1回戦を勝ちあがった女子団体は14日の朝が準々決勝。ロンドン五輪で銀メダルの石川佳純と福原愛、弱冠15歳ながら初戦から強気のプレーが光った伊藤美誠のチームでオーストリアと対戦する。

 連日のメダルラッシュで大会前半を沸かせた競泳は、ついに最終日。みどころは男子400mメドレー。ロンドン五輪では北島康介のために執念の銀メダルをもぎ取った日本。そのメンバーだった入江陵介(背泳ぎ)が第1泳者を務め、小関也朱篤(平泳ぎ)、藤井拓郎(バタフライ・ロンドン五輪メンバー)、中村克(自由形)という布陣で2大会連続のメダルを狙う。(文・高樹ミナ)