また、近年は「歩きスマホ」などスマホのマナーが指摘される場面が増えたが、そうした傾向はこの調査にも表れている。「運転中に携帯電話(スマホを含む)を使用しているドライバーが多い」という設問では、「とても思う」が全体の37.0%だった。通話やメールの他に、スマホをナビとして使用したり、渋滞情報や現地の情報を調べたりと運転中でも使いたくなる場面は多々あるが、もちろん運転中の携帯電話やスマホの使用は道路交通法違反だ。マナー以前の問題であることを忘れてはならない。

 今回の調査で、全体に問う「あなたは思いやりを持ち、交通マナーを意識して運転していますか」という設問では、「とても意識している」が45.1%、「やや意識している」が52.3%だった。交通マナーを意識しているドライバーは多いようだが、他者から見た場合にはそのマナーは決して十分とはいえないようだ。

 久しぶりのドライブは気分が高揚し、交通マナーがおろそかになることもあるかもしれない。しかし、それが道交法違反や事故にもつながりかねない。運転前に交通ルールを見直すと共に、他者目線に立って交通マナーを考える必要もありそうだ。(文・平岡真夕)