「撮影現場で吃音の演技指導を受けている藤原は『本当に言葉が出ない辛さが分かる瞬間があり、そこが分かるようになったのは、自分にとっては大きな一歩』と語るように、回を重ねるごとに、セリフのうまさが際立ってますね。奔放な広島弁も、福岡出身だけあって問題なくこなしている印象です。本業の歌を披露する場面では、独特の甘いハスキーボイスが見るものを惹きつけます」

 第3話では、ふたりのセッションシーンも増え、視聴者のツイッターでの反応も「声すきや〜!」「超かわいい!声が好き」と、上々だ。また撮影現場での藤原は、福山が「現場のムードメーカー」と評すように、天真爛漫な明るさが雰囲気を盛り上げているという。

「都内ロケ中の撮影が空いた時間には、近所の釣り堀でひとり釣り糸を垂らしたり、オフ日には早朝からひとりカラオケで熱唱する。一風変わった個性をもつ彼女に現場スタッフも和んでいます。ふたりの本業である演奏シーンは、生演奏で、かなり盛り上がっていますね」(前出の記者)

 第4話では、さくらに大手レコード会社からメジャーデビューの依頼が舞い込む。ここから女優、藤原の真価が問われる。

(ライター・今村誠人)