ラミレス監督率いるDeNAは、延長戦13連敗という不名誉な記録を更新した。(c)朝日新聞社
ラミレス監督率いるDeNAは、延長戦13連敗という不名誉な記録を更新した。(c)朝日新聞社

 プロ野球は、セ、パ・リーグともに延長戦が相次いだ。セ・リーグではDeNAが2リーグ制後、初となる不名誉な記録を更新。楽天は05年の球団創設から、初めてとなる記録をつくった。

 DeNAは19日の広島4回戦(横浜)、延長12回までもつれた試合に4-6で敗れた。これでDeNAは、昨年から延長戦に1分けを挟んで13連敗。94~95年近鉄の12連敗(3分け挟む)を抜いて、2リーグ制後のシーズンをまたいでのワースト記録を更新した。

 DeNAは先発の石田健大を6回であきらめ、継投に出た。田中健二朗-三上朋也-山崎康晃-須田幸太-藤岡好明と1イニングずつ、つないだが、12回に新外国人のペトリックが2失点。悲劇は繰り返された。10回を投げた須田が相手の力ある2~4番打者(菊池、丸、新井)を3者凡退と完璧な投球を見せたのだが、打順が回っていないにもかかわらず、11回に交代。好調藤岡は11回を無失点で切り抜けたが、打順が回って代打と交代した。このため12回、それまでの投手より若干力が落ちるペトリックへつなぐ羽目に陥った。力にかかわらず、1イニングずつというしゃくし定規な継投が、裏目に出た。

 実は今季のDeNAは先発投手の防御率が2.92でリーグ2位と健闘している(昨年は同最下位の4.00)。しかし、ちぐはぐな継投が続くようでは、接戦を勝つことは難しくなりそうだ。

次のページ