内村光良と南原清隆 (c)朝日新聞社
内村光良と南原清隆 (c)朝日新聞社

 お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の南原清隆(51)が始めた、狂言とコントを融合させた「現代狂言」の舞台が10年目の節目を迎える。能楽師の野村万蔵(50)が演出を務めるなど、人気イベントとなっている。

 「現代狂言X」は3月4、5日に東京の国立能楽堂で上演される。2月2日に行われた記者会見で、南原は「役者の力が影響される。今まで培ったものの集大成にして頑張りたい」と、舞台にかける意気込みを語った。

 南原が狂言に目覚めたきっかけは、2002年の「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)の企画だ。この企画では、故・五世野村万之丞さんの指導のもと、狂言に取り組んだ。その際に「現代狂言」の企画が持ち上がったという。万之丞さんは04年に亡くなったが、06年に南原は「万之丞さんとの約束なので、ぜひ形にしたい」と「現代狂言」を旗揚げした。

 南原は同日の会見で、現代狂言の魅力について尋ねられると、「現在狂言は無駄な演出がなく、役者の力量が作品の出来にかなり影響する。そこが奥深い」と、狂言が幅広い世代が楽しめるものだと強調した。
 
 一方、相方の内村光良(51)は現在、映画監督の道を進んでいる。自身3作目となる映画『金メダル男』を目下、製作中だ。内村といえば、昨年9月にゴールデン番組2本が打ち切りとなり、心配の声も上がっていたが、テレビ番組のディレクターはその事情についてこう話す。

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