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日本がお手本にするフィンランドのママ支援「ネウボラ」のここがスゴイ!

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子どもの成長を見守るパパ、ママ、そして「ネウボラおばさん」(右)(Photo/Kimmo Brandt)

子どもの成長を見守るパパ、ママ、そして「ネウボラおばさん」(右)(Photo/Kimmo Brandt)

■国から実用アイテムの詰め合わせをプレゼント

 フィンランドには、ほかにも世界中から称賛される制度があります。

 その一つが、赤ちゃんの衛生面を考えて作られた「育児パッケージ」。

 フィンランドでは、母親になる人全員に、社会保険庁から母親手当の一つとして「育児パッケージ」が贈られます。

 これは、赤ちゃんとの生活に必要な品々を詰め合わせたもの。箱自体が新生児用ベッドとして使用でき、ベッドのサイズに合わせたマットレスや羽毛布団が入っています。

 詰め合わせ内容はママたちの声が反映されて随時見直しが行われ、実用的なものばかり。合計54アイテム、約270ユーロ(4万円弱)相当の品が入っています。

 育児パッケージの代わりに140ユーロの現金を受け取ることもできますが、「約6万世帯中、約4万世帯、第1子の出産ではほとんどの家庭が、『育児パッケージ』を選びます。ただ、第3子ともなると、衣類は十分あるからと、現金を受け取る家庭が増えてきますね」とコイヴマーさん。

「育児パッケージ」は、ばい菌を避けて赤ちゃんを寝かせられる清潔な場所は唯一サウナの中しかなかった1920年代に、フィンランドの乳児死亡率低下を目的として、民間団体によって始められました。37年に公的事業になり、49年には、それまであった所得制限が撤廃されました。ただし、受け取るには「ネウボラ」や医療機関が発行する妊娠証明書が必要。

 育児パッケージの小さな衣類を手にした母親の、“元気な赤ちゃんを産もう”という気持ちも引き出し、定期的な妊婦健診を受ける動機付けにもなっています。


<ネウボラとは?>
 フィンランド語で「アドバイスの場・助言の場」という意味。子どもを持つすべての家庭に対し、かかりつけの保健師や助産師が、妊娠から出産、産後、就学前まであらゆる相談に応じる支援の場所。

※AERA with Baby 2015年6月号より抜粋


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