文章で表現するのは難しいのですが、最初に、足首を前に倒し、アキレス腱をしっかり伸ばすストレッチを行った後、体幹やお尻の筋肉をフルに生かすように意識して「しっかり歩く」ことが重要です。

 ただし、くれぐれも体力が落ちている方は「過度な運動」になって、逆に足を痛めないように注意すべきです。最初は様子を見ながら、徐々に始めることが重要です。

 それでは、もし「足の痛み」を発症してしまったら、どうすべきか。

 もちろん、激しい痛みであれば、すぐに受診すべきでしょう。

 問題は、それほど強い痛みでなくても、痛みが漫然と長く続く場合だと思います。

 もし、痛みが1カ月以上続く場合は、医療機関に相談することをお勧めします。1カ月経過しても改善傾向が見られない痛みは、それ以上待っていても改善しないことが多いからです。

 また、ご自分が既に足の痛みや不調を感じている方で、お子さんがいる場合、お子さんも同じ足の特徴をそのまま引き継いでいる可能性があるため「歩き方」や「靴選び」には気を配る必要があります。

 先述したように、生まれつきの「足の骨格構造」によってはリスクが高いケースがあります。足の不調や痛みは、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に悪くなるため、早め早めの対策が有効といえるでしょう。

(監修/「足のクリニック 表参道」院長 桑原 靖)