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マタハラで終業式5日前に小学校を去った41歳女性教師 教員志望者減少の背景にある悪しき慣習
ルポ・ハラスメント職場 dot.「お母さんに3時間ちょうだい。学校のものを全部片づけてくるから」 ある土曜、そう言い残して子どもに留守番をさせ、北野香織さん(仮名、41歳)は都内にある勤め先の小学校に向かった。第3子を妊娠中、おなかの強い張りに耐えながら勤務していたが、産婦人科医から切迫早産(早産しかかる状態)の診断書が出たことで...
小林美希
小林美希(こばやし・みき)/1975年茨城県生まれ。神戸大法学部卒業後、株式新聞社、毎日新聞社『エコノミスト』編集部記者を経て、2007年からフリーのジャーナリスト。13年、「『子供を産ませない社会』の構造とマタニティハラスメントに関する一連の報道」で貧困ジャーナリズム賞受賞。近著に『ルポ 中年フリーター 「働けない働き盛り」の貧困』(NHK出版新書)、『ルポ 保育格差』(岩波新書)
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「お母さんに3時間ちょうだい。学校のものを全部片づけてくるから」 ある土曜、そう言い残して子どもに留守番をさせ、北野香織さん(仮名、41歳)は都内にある勤め先の小学校に向かった。第3子を妊娠中、おなかの強い張りに耐えながら勤務していたが、産婦人科医から切迫早産(早産しかかる状態)の診断書が出たことで...
「参院選、若い世代を助けるとは言っているけど、それは30歳くらいのことで自分は対象外。就職氷河期世代の問題なんて候補者は本気で考えているように見えない」 九州地方に住む木村武さん(仮名、49歳)は今年3月に仕事を失い、参議院選挙にいら立ちを覚えてしまう。失業手当をもらいながら就職活動中だが、あまりに...
「子育てを見越して働き方に融通の効くコールセンターに転職したのに、まさかマタハラに遭うなんて」――。 想定外のマタハラを受けたという大野明子さん(仮名、38歳)は、営業成績が良くても時給を下げられ、納得がいかない。 東北地方で生まれ育ち地元の専門学校を卒業後、明子さんはアパレル店舗で販売のアルバイト...
「10年も働いているのに、なぜ育児休業が取れないのだろう」 臨床検査技師の大木清美さん(仮名、38歳)は、自治体病院の臨時職員として働いて10年あまり。非正規雇用が置かれる待遇格差に疑問を感じている。 専門学校を卒業した2000年は、専門職にとっても超就職氷河期だった。清美さんは人口10万人ほどの農...
「希望通りに就職したはずなのに、人生のどん底を見た」 石田広樹さん(仮名、29歳)は職を失い、一時はニート状態に陥った。しっかり狙いを定めて就職活動をし、希望した会社に就職したとしても、順風満帆にいくとは限らない。40歳前後の就職氷河期世代が抱える「中年フリーター」問題は、若者にとっても決して他人事...