ニッキー・ミナージュの父親をひき逃げした70歳男性を逮捕
ニッキー・ミナージュの父親をひき逃げした70歳男性を逮捕

 米ニューヨーク州ロングアイランドで、現地時間2021年2月12日に起きた、ニッキー・ミナージュの父親であるロバート・マラージが死亡したひき逃げ事件で、17日に70歳男性が逮捕された。

 チャールズ・ポーレヴィッチ(Charles Polevich)は、64歳のマラージを車ではねてそのまま現場から逃走した疑いと、証拠を改ざんした疑いがもたれている。

 ナッソー郡警察のスティーヴン・フィッツパトリック(Stephen Fitzpatrick)警部補は記者会見で、「彼は何が起きたのか完全に分かっていた。車から降り、亡くなった方を目にし、車に乗り込み、911番に電話せず、救急車を呼ばずにその場から去ると意識的に決断した。彼は帰宅し、車両を隠した。自分が何をしたのか十分承知している」と述べた。

 ニッキーの父親は、NYミネオラのロスリン通りを歩いていたところ、12日午後6時頃に車のひき逃げにあった。病院へ搬送されたものの、翌日死亡が確認された。警察によると、ポーレヴィッチは事故後に車から降り、倒れているマラージに“大丈夫か”と声をかけたが、そのまま車に戻り、現場から逃走した。帰宅後に彼は、人目につかないよう車を離れたガレージに隠した。

 警察は監視カメラの映像などから、事故を起こした車両が白い1992年型のボルボ・ステーション・ワゴンであることを突き止め、ミネオラに住むポーレヴィッチが所有しているものと断定した。出頭したポーレヴィッチは、罪状認否手続きを経て現在は釈放されているが、逮捕後に運転免停を取り消され、パスポートの返却も命じられているほか、NY州から離れることを禁じられている。ポーレヴィッチはグアムで環境コンサル業を経営しており、現地とNYを行き来していた。