秦 基博「みんなと音楽を通じて繋がっていられる」ハマスタで初のワンマン開催
秦 基博「みんなと音楽を通じて繋がっていられる」ハマスタで初のワンマン開催

 秦 基博が、デビュー10周年を記念したワンマンライブを、5月4日に横浜スタジアムにて開催した。

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 【HATA MOTOHIRO 10th Anniversary LIVE AT YOKOHAMA STADIUM】は、二部構成になっており、第一部のバンドセットでのライブは、ウグイス嬢がバンドメンバーを呼び込み「今日もきっと」からスタート。秦 基博とバンドメンバーが横浜DeNAベイスターズのユニフォームを着て登場した。「キミ、メグル、ボク」の間奏では、秦本人がバズーカとガトリングガンを使い、会場のファンへサイン入りTシャツとボールをプレゼントした。

 そして、秦の最新シングル「Girl」、キーボードのみでしっとりと歌った「水彩の月」、「Girl」の横浜スタジアム会場限定盤に収録されている「青」等を披露し観客を魅了、曲を重ねるごとに秦とバンド、スタジアムの一体感がどんどん増していった。

 陽も傾きかけた中盤、「1段さらに厚い音を」と秦がストリングスメンバー8人をステージに呼び込み、弦楽器が加わったフルバンド編成でかつて高校野球の番組テーマソングに書き下ろしたシングル曲「Halation」、「花咲きポプラ」を続けて披露した。

 続いてのコーナーでは、横浜DeNAベイスターズのキャラクター、スターマン&キララが登場、そして秦がリリーフカーでスタジアムを一周しながらダンスレッスンするなど、これぞ横浜スタジアムという演出が展開され、「スミレ」の演奏が始まると会場のボルテージが一気に上がり、サビでは25,000人の観客と息の合ったダンスが繰り広げられた。

 第二部のアコースティックライブは「アイ」からしっとりとライブをスタートさせ、楽曲の魅力をさらに引き出すようなギター1本の最小限のアレンジにオーディエンスはじっくりと聴き入った。

 「二部はGREEN MIND(ライフワークとしてシリーズ展開してきたアコースティックライブ)なのでのんびり、そしてゆったり楽しんでください」と語り、デビュー曲の「シンクロ」をボサノヴァver.で披露。

 その後は再びAll Stars Piecesのストリングスを迎え入れて「Dear Mr.Tomorrow」でプロジェクションマッッピングが投影され、第一部とは全く異なる趣に場内は息を呑んだ。「風景」では幻想的なライティングの中、すっかり日も落ち、浜風が強くなって来た後半「グッバイ・アイザック」が始まると色鮮やかなプロジェクションマッピングが繰り広げられ、横浜スタジアムが多幸感に彩られた。

 そしてストリングスセクションが送り出されると「Q & A」では再び秦一人となり、ギター1本でループマシーンを駆使したパフォーマンスを披露。

 秦はMCで、「この10年間、たくさんの曲を作り、たくさんの歌を歌ってきました。その中でも一番多くの人たちに歌ってもらったと思う曲“ひまわりの約束”を、今日はみんなに一緒に歌って欲しい」と語り、代表曲に育った同曲を披露、プロジェクションマッピングで演出された多くのひまわりを背に、会場中へ歌声を響かせ、オーディエンスも合唱し感動の渦に包まれた。

 最後に「ゴールデンウィークに横浜スタジアムを選んでくれてありがとう御座います。今度はみなさんの元へ歌を届けに行けたら良いなと思います」と締めくくり、「鱗(うろこ)」を熱唱し第二部の幕を閉じた。

 アンコールでは「日中は暑いなか、夜は寒い中ありがとう御座いました。10年間音楽を続けていたから、みんなと音楽を通じて繋がっていられるんだと思います。次の曲は携帯のライトをつけてもらえると嬉しいです。本当にありがとう御座いました。」と10年間支えてくれたファンに感謝の気持ちを伝えると「70億のピース」を弾き語りで披露。25,000人が携帯のライトをつけると横浜スタジアムが幻想的な雰囲気に包まれ、秦 基博の10周年を記念した貴重なステージの幕が下りた。