【米ビルボード・アルバム・チャート】グラミー出演でアデルが1位に返り咲き!ジャスティン・ビーバーも2位に再浮上
【米ビルボード・アルバム・チャート】グラミー出演でアデルが1位に返り咲き!ジャスティン・ビーバーも2位に再浮上

 【グラミー賞】での歌唱を受け、アデルの『25』が再び首位に返り咲いた、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 大ヒット中の「ハロー」(今週7位)ではなく、アルバムの人気曲「オール・アイ・アスク」を熱唱し、会場を沸かせたアデル。その【第58回グラミー賞】でのパフォーマンス効果もあり、先週よりも売り上げを伸ばし、週間セールス15万枚を獲得して、3度目の首位返り咲きを果たした。また、2月24日には、本国イギリスの【ブリット・アワード2016】が開催されるため、次週以降もセールスを伸ばすだろう。

 アデルは、「ハロー」」が「ブリティッシュ・シングル賞」と「ブリティッシュ・アーティスト最優秀ビデオ賞」に、アルバム『25』は「ブリティッシュ・アルバム賞」にノミネートされている。おそらく、シングル・アルバムの両最優秀賞を受賞するのではないかと予想されていて、アメリカのみならず、ヨーロッパ方面でも本作の再燃が確実視されている。尚、アメリカの【グラミー賞】では、集計期間の関係上、今回はノミネートされなかったが、2017年に開催される【第59回グラミー賞】では、主要部門を制覇するのではないだろうか。

 2位に再浮上した、ジャスティン・ビーバーの『パーパス』もアデル同様に、今回の【グラミー賞】ではノミネートされなかったが、次回の開催では、自身最多のノミネートが期待できる。ジャスティンも、首位を獲得したばかりの新曲「ラブ・ユアセルフ」と、 ディプロ&スクリレックスとのコラボ曲「ホウェア・アー・ユー・ナウ」を披露したことで、今週のアルバム・セールスに貢献し、『パーパス』の週間セールスは8万枚を突破した。

 「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞」を受賞した、ザ・ウィークエンドの『ビューティー・ビハインド・ザ・マッドネス』は12位から6位へ、大きく順位を伸ばした。その他、最優秀アルバムにノミネートされていた、クリス・ステイプルトンの『トラベラー』が11位から5位に、「最優秀新人賞」にノミネートされた、サム・ハントの『モンテヴァーロ』は23位から15位に、同新人賞ノミネートの、ジェイムス・ベイの『カオス&ザ・カーム』も、先週の99位から23位に、大きくランクアップを果たしている。今回、最多11部門にノミネートされた、ケンドリック・ラマーはラップ4部門と「最優秀ミュージック・ビデオ賞」で受賞し、アルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』は、60位から16位まで順位を伸ばした。

 しかし、「年間最優秀アルバム」を受賞したテイラー・スウィフトの『1989』は、先週の20位から8位へ、再びTOP10入りを果たしたものの、先週と比較しても、さほど売上が伸びたとはいえない。初の受賞となったエド・シーランや「新人賞」を受賞したメーガン・トレイナーなども、ランクアップは僅かなもので、【グラミー賞】の効果をさほど受けていないアーティストもいる。一方、アワードを途中退席したリアーナが、今週のシングル・チャートで「ワーク」が首位に、アルバム『アンチ』も3位に停滞するなど、安定したセールスを獲得している等、以前に比べると、【グラミー賞】の影響が、大きくチャートに反映しないことが伺える。

 4位に初登場したのは、ジョーイ&ロリーの『ヒム』。ジョーイとロリーによる男女ユニットで、彼らにとっての7枚目のスタジオ・アルバム。【グラミー賞】で「最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」にノミネートされたことで注目され、初のTOP10入りとなったが、本作で最後のアルバムだと発表された。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、24日22時以降となります。