時を隔て浮かび上がる下町の日常 大西みつぐ写真展「まちの息づかい―江東、砂町、ある日ある時―」 〈アサヒカメラ〉|AERA dot. (アエラドット)

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時を隔て浮かび上がる下町の日常 大西みつぐ写真展「まちの息づかい―江東、砂町、ある日ある時―」

アサヒカメラ
1976年 北砂1丁目 (C)Mitsugu Ohnishi

1976年 北砂1丁目 (C)Mitsugu Ohnishi

2011年 「砂町」から (C)Mitsugu Ohnishi

2011年 「砂町」から (C)Mitsugu Ohnishi

2011年 「砂町」から (C)Mitsugu Ohnishi

2011年 「砂町」から (C)Mitsugu Ohnishi

 東京・江東区砂町文化センターで、大西みつぐ写真展「まちの息づかい―江東、砂町、ある日あの時―」が開催されている。
 砂町は東京・江東区の東部にかつて存在した地名であり、現在の北砂、南砂、新砂、東砂にあたる。下町と呼ばれるこれら地域を、大西は記録・発表し続けている。
 今回の展示では、大西が1970年代に写真学生として北砂に暮らしていたとき撮影したものと、2012年に日本写真協会の企画展としてエプソンイメージングギャラリーエプサイトで開催された写真展「砂町」からの一部で構成。モノクロとカラー、フィルムとデジタル、そして35年間という時間の隔たりが作品の間にある。

 「写真というメディアの変貌に対して、下町のはずれにあるこの町は、私の気持の上ではまったく変わらない町です。東京スカイツリーなどの喧噪とは別に淡々と日常が営まれていますし、お年寄りのみなさんや新しく転入されてきた若い家族のみなさんがほどよく混じり合いながら、実直な暮らしが息づいているように思えるのです」(大西みつぐ・展示に寄せた文章より)

 記録し続けた大西にとって、その日常の風景は「愛しさの情を募らせる共にささやかな悔やみをもたらします」ともいう。「それらは、この町に生き、90歳までひとりで暮していた私の母が施設に入居する直前に写した部屋の写真に象徴されているかもしれません」とも。
 70年代から今まで、下町を見つめ続ける大西の私的感情とともに、たしかな「まちの息づかい」がここに浮かびあがっている。

■大西みつぐ写真展 まちの息づかい―江東、砂町、ある日ある時―
会場:江東区砂町文化センター
開催期間:2014年11月16日(日)~11月30日(日)
開館:9時~22時(最終日は15時終了)
休館日:祝日を除く第1・第3月曜日 11月17日(月)は休館
住所:東京都江東区北砂5-1-7
TEL:03-3640-1751


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