古高俊太郎(ふるたか・しゅんたろう)近江出身。帰農した武士である郷士だった父の転職に従って上洛したのち、桝屋の養子に入って商人を装った反幕府勢力工作員となる。幕府の弱腰外交を批判する儒学者・梅田雲浜の弟子で、雲浜が安政の大獄により獄中死したため反幕府の意識を強めたという(古高遺徳顕彰会所蔵)
古高俊太郎の供述書(国立国会図書館所蔵)
「池田屋へのルート」2隊に分かれた新選組は、鴨川を挟んで東岸を土方隊、西岸を近藤隊が捜索した。まったくの当てずっぽうではなく、土方は鴨川沿いの旅館・小川亭などに目星をつけていたという(図版作成/アトリエ・プラン)