英国公使のアーネスト・サトウが公使館前を染井吉野の並木にしたのは1898年のこと。「三国干渉」をうけて、日英同盟の機運が高まっていたという背景があり、桜並木は東京市に寄贈された。当時は桜の背景に東京湾や富士山が眺望されたという。今も花の時期は絶景地。東京・九段■オリンパスPEN-F・M.ZUIKO DIGITAL 25ミリF1.8
東京にも花に誘われて鷽(ウソ)が飛来する。花を摘んでは小枝を落とす。東京都小金井市■ニコンF3・Aiニッコール50ミリF1.4・トライX
新宿御苑は東京の新しい花見のスポットといえる。数年前から外国人の入園が急増、日本の花見に同化する光景が目立つようになった■コニカヘキサー・トライX
皇居内堀は落花のころに花筏(はないかだ)が見られることで知られている。桜の生を終えた花びらの上をボートが航跡を描く。東京・九段■ペンタックス645・smcペンタックス645 75ミリF2.8・トライX
(写真右)桜の季節の墓地では先祖と花見をする人を見かけるようになる。そこに見かける人が、果たしてこの世の人か、あの世の霊か、わからなくなる。東京都港区■ニコンF3・Aiニッコール50ミリF1.4・トライX/(写真左)駅のプラットホームから見える桜は日常とかけ離れた光景のせいか、ふと、足を止めたくなる。東京・東京メトロ四ツ谷駅■ニコンF3・Aiニッコール50ミリF1.4・トライX