左から佐藤厚志(さとうあつし)/ 1982年、宮城県生まれ。東北学院大学文学部英文学科卒業。2017年、第49回新潮新人賞受賞。20年、第3回仙台短編文学賞大賞受賞。21年、『象の皮膚』(新潮社)が第34回三島由紀夫賞候補。23年、『荒地の家族』(新潮社)で第168回芥川賞を受賞。現在、河北新報で「常盤団地第三号棟」を連載中。金菱清(かねびしきよし)/ 1975年、大阪府生まれ。関西学院大学社会学部教授。2020年3月まで東北学院大学教養学部地域構想学科(当時)教授としてゼミ生と共に被災地を巡り、人々の声を集める。編著に『呼び覚まされる霊性の震災学』『悲愛』(共に新曜社)、『私の夢まで、会いに来てくれた』(朝日文庫)など。(撮影=門間新弥)
金菱さんがゼミ生と被災地を巡り、愛する家族や友人を亡くした人が見る夢の話を集めた『私の夢まで、会いに来てくれた』
佐藤さんの芥川賞受賞作『荒地の家族』。災厄から10年余り、孤独と停滞に惑う一人の男性を通して生きる痛みが描かれる